【ロンドン=鶴原徹也】スイスの彫刻家アルベルト・ジャコメッティ(1901〜66年)の代表的作品「歩く男」(60年制作)が3日、ロンドンのサザビーズで競売にかけられ、6500万1250ポンドで落札された。
ロイター通信などによると、落札額は米ドルに換算すると、1億430万ドル(約95億円)で、ピカソの油彩「パイプを持つ少年」(2004年落札、1億420万ドル)をわずかに上回り、オークションで売られた美術品としては史上最高額となった。
「歩く男」は高さ183センチのブロンズ製で、競売にかけられたのはこの20年間で初めて。ドイツのドレスナー銀行が所有していたが、同銀行がコメルツ銀行(ドイツ)に買収されたことに伴い所有権が移り、出品された。サザビーズは、落札者の氏名を公表していない。
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